2011年03月01日

雲井雅人サックス四重奏団(目黒パーシモン)

本当に遅筆だ(笑)

先日2月12日。

目黒パーシモン(都立大駅)の小ホールへ雲井雅人サックス四重奏団のコンサートに行ってきました。
毎年この時期に雲カルさんは目黒でコンサートをされていますが、今回はホール主催の「楽器のひみつ」シリーズの一つとしての演奏会。
お客さまも地元の方が多いと思われ、年齢もちょっと上な感じ。

今回のプログラムは実に面白い。雲井先生本人の構成とのこと。

バッハのヴァイオリンパルティータ(喜多形氏編)、バリトンでの無伴奏チェロ、アルトデュオによるモーツァルト。四重奏のオリジナルもおりまぜ、そして源流であるアドルフサックスによる演奏。

前半のソロ〜デュオで早くもお客さまからの拍手が変わってくる。
隣の老夫婦は「ソプラノサックスってチャルメラみたいなやつでしょ?」とか言ってたからちょっと不安だったのだけど。

音楽的にも技術的にも、西尾氏のソロ、林田氏、佐藤氏のデュオは目をみはる。
団体名を表す同門であるがゆえの統一感、これに加えて個々のポテンシャルを感じることができる。
スタンスやアプローチの共通点、発音などノイズに関わるストレスの皆無さ!(なんていったらいいんだ?)

いつも思うことだが、単に音色がキレイ、という事ではなくて、
その曲の和声やフレーズに適する音色やテンションを選択して取り込み、音楽として成立させている。
結果として良い音色として人の心へ刻みこむフレーズもあれば、逆になんとも思わない自然な箇所がある。
むしろこの「なんでもない自然で安心できる部分」が本当に大事なんだよなぁと。

アドルフサックス=発明直後の楽器なのだが、雲井先生の奏する演奏を拝聴できるのは3回目になるか。
一番最初に宗次ホールで聞いたときはポカーンとした。なにが起こってるのかわかんなくなった。
なぜなら当時まで聞いていたミュールのCDって当時の録音〜再生技術からさらに現代にノイズリダクションされているから、てっきりその工程でいろんな響きを失ってるのかと思ったら、いい意味でそのままの響きがホール中に共鳴したから。

今回ATBをバックにした体で。

そのお蔭もあって、「介在」という言葉が丁度いいのか、金管におけるサクソルン属に求められた要素が木管にも存在していると確信した。
現実、様々な音楽でキャラコロ・ドンシャリがウケる今、この存在はいつから消えたのか。


開始前にチャルメラと評した老夫婦は、「木管楽器なんだねぇ」と漏らしていた。この意味は大きい。と思う。





posted by しまあじ at 17:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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