2010年10月19日

国立音楽大学専攻生によるサクソフォーンアンサンブル2010

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実はこういう学校系の演奏会?発表会?どっち?というのはあまり足が向かなかったのが正直なところだが、
雲井先生のお師匠様であるフレデリック・ヘムケ氏がゲストで、ということなら、そりゃあ仕事からも逃げ出しますわ。

というわけで、行ってきました。

まずは、驚いたのは学生さんの演奏。輝かしい瞬間に満ちている。

個々が持ち寄るその技能という要素はもちろん大事なのだけど(いや、よくあんだけコケないで指やらフラジオやら。)
それらのヤマやら、タニやらをカルテット、クインテットそれぞれが集団の中でオーソライズして演奏に挑んでいるのがよく感じとれた。

おそらく学生さんら自身が納得していることは明らかに客席に届いていた。
狭間美帆さんの楽曲の時にはサックスのイメージたるものが作曲者と奏者と観客で一致してた感じ。

若さあふれる突っ込み、休符知らずはスイング調の曲とかではちょっと気になりましたが、
だからこそのバッハのテンション、リゲティのテンション、あったし。勉強になりました。


そして、ヘムケ氏。

もう、なんというか、パイプオルガンとの共演は必然?計算されていたの?という衝撃。
爆発的ともいえるオルガンの響きを貫く・・・サックス1本の「メゾフォルテ」・・・。

あの巨体(失礼)がまるでオルガンのパイプの側までふわっと飛んでいっているような感覚。
あっけらかんとしてしまった。
当然、澱まないトーン、ヴィブラート。学生さんはリハを聞くことができたのかなぁ。なんて生意気なことまで考えてしまった。

(少なくとも僕は)初めて聞く曲だったけど、「自然に受け入れられるべき発信」。光にも、それを受けるキャンバスになりえるそのフラットな状態は、あまりにもすばらしくて、大きく目を見開いて聞いていた。


最後は柏原氏編曲のラージ。「アイリッシュフェアリー」。女性も多いこのオケに、いい選曲ですね。
ロマンチック。さすがに強奏では音探しをしてしまったが。Percとのバランスがね。
お客さまはこの演奏でサックスの可能性を大いに感じたのではないだろうか。

まちがいなく「ちょっと長めの」演奏会だった。発表会ではない。
やはりヘムケ氏の存在そのものが、この一晩の様々な思いを繋いだのではないかと思う。


posted by しまあじ at 01:41| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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